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第44話 ノアの想い

Author: みみっく
last update Huling Na-update: 2025-10-04 06:00:22

 夕食を終えると、疲れ果てた皆は次第に眠りについた。

 満腹になり安心感と一日中動き回った疲れが重なり、布団に入るとすぐに寝息が聞こえてきた。

 隣で寝ていたノアが起きていたらしく「ユウ兄、起きてるかぁ?」と小声で聞いてきた。昼間の出来事を思い出したらしく、少し興奮気味で、ちょっぴりと色っぽい声で聞いてきた。

「なぁ……ユウ兄。昼ってさぁ、ユナ姉とイチャイチャしてただろ? 俺、追い出されちゃったけどさ……何してたんだぁ……?」

 どうやら昼間の事が気になり、エッチな事だとなんとなく分かるらしい。やっぱりなんとなくなので、俺の耳元で色っぽい声を出して色々と聞いてきた。

「それは……その、好きな人と触れ合ったりして、お互いの愛してるって想いの交換みたいな感じだな。」恥ずかしいことを言わせるなよ……思いつつ答えた。

「そうなのか……それをしてたのかぁ? それをすると、どうなるんだ? ちゅぅとかしてたよな? 気持ちいいのか? なぁ……? なぁ?」とノアが聞きながら詰め寄り、俺の腕を掴んできた。

「……まぁ……気持ち良いな」とだけ答えた。

「ふ〜ん……それ、俺にもしてくれよ。なぁー。良いだろぅ……? 羨ましいぞぅ……! おれだって、ユウ兄好きだし……さぁ……。ダメかぁ? おれ、可愛くねーけどさぁ……。ユウ兄は、可愛いって言ってくれるしぃ……」掴まれた腕を、今度は抱きしめてきた。抱きしめられると、ノアの温もりが腕に伝わってくる。

「だ、だからだな、それは将来の旦那にとっておけって。ノアが大切にしなくちゃいけないモノだぞ」

「……やっぱ、可愛いってのはウソだったんだなぁ

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